包茎の種類

包茎とひとくちに言っても大きく3つの種類に分けることが出来ます。

真性包茎

平常時、勃起時ともに下図Cのように亀頭を包皮が覆っている状態


仮性包茎

平常時はBまたはCであるが、勃起時にはAのように亀頭が完全に露出する状態


カントン包茎

Dの状態。無理矢理剥いているため血液が亀頭に溜まっている。





真性包茎 

包皮をずらしても亀頭がまったく見えない状態の包茎のことをいいます。包皮口が狭いだけでなく亀頭と包皮が癒着している場合もあります。

力任せに無理矢理剥がしたりすると出血したり、傷口から感染症を引き起こすなどの危険性がありますので無理はしないようにしましょう。

癒着が無く、包皮口が狭い場合は無理をするとカントン包茎になってしまうこともあります。

日本人の約1〜2%が真性包茎だと言われています。



仮性包茎

陰茎(ペニス)の平常時、亀頭が包皮に包まれているが包皮をムクと亀頭が完全に見えるようになる状態の包茎。

日本人の約60%が仮性包茎だと言われています。

仮性包茎は基本的に包皮がムケるので亀頭部分の洗浄などをきちんとしていれば感染症なども起こらないので、基本的に外科的治療を必要としない包茎です。



カントン包茎(嵌頓包茎)

包皮口の開口部が狭く、包皮をずらしても痛くて簡単にはムケない状態にもかかわらず、無理矢理ムクと反転した包皮が亀頭のくびれを締め付けて元に戻らなくなってしまうことがあります。

これがカントン包茎(嵌頓包茎)です。

これは、医師が診察で包皮をめくった後や、子供の陰茎を清潔にするために包皮をめくって戻すのを忘れたときに起こりがちです。この状態で放っておくと、亀頭に血が溜まってしまい、元に戻らなくなるので早めの処置が必要です。

対処法としては、要するに亀頭に血がたまっている状態なので指で少し強めに亀頭をつまんで、血液を戻すというか陰茎側に(ペニスの根元に向かって)逃がしてやることによって亀頭を小さくして元に戻します。

これができない場合、引っかかった包皮の周りで圧力が高くなり亀頭が腫れてきます。この圧力によって陰茎への血流(元に戻ろうとする血流)が妨げられるので、包皮を戻さないと陰茎組織が壊死する恐れがあります。

これを解決するには病院を受診して局所麻酔をして環状切開あるいは包皮に切りこみを入れて外科的治療をします。

このカントン包茎は、真性包茎の人が包皮をムク練習によって少し強引にムイて亀頭を出すことができたからこそ、なってしまった。ということです。つまり、あまり無理をしないでムク練習を続ければ手術をしないで仮性包茎にすることが可能だということなのです。

何も真性包茎は早急に手術をしなくても良いのです。