包茎手術の流れ

一般的な包茎の手術法には、背面切開術と環状切開術があります。背面切開術は簡単なので、小児に良く行われる包茎手術ですが見た目があまりよくありません。

一方環状切開術は、背面切開術よりは難しいですが見た目は良くなります。

ここでは、包茎手術の簡単な流れを説明します。

● 包茎手術の前日

● 包茎手術の当日

● 包茎手術の開始

● 包茎手術終了後の注意



包茎手術日の前日

午前中の包茎手術の場合は、夜から飲食はしないようにします。

その理由としては、包茎手術をする際には麻酔をするのですがこの麻酔には末梢神経ブロックと表面麻酔の2種類があって、これら麻酔に使われる麻酔薬の副作用に悪心(気分が悪くなる)・嘔吐があり、この副作用で手術中に万一嘔吐した場合に事故にならない為です。

ただ、包茎手術が夕方の場合は前日夜の飲食は問題ありません。



包茎手術の当日

朝から飲食はしないようにします。手術が夕方以降の場合は、朝食を軽く取り、その後は飲食はしないようにします。

手術当日の服装は、普段通りで構いませんがなるべくゆったりとしたものを着て行きましょう。下着も術後のことを考えると、トランクスがいいかと思われます。

当然ですが、手術当日のアルコール類の摂取は絶対にダメです。



包茎手術の開始

では、いざ手術に取りかかります。手術時間は30分〜40分前後と言われています。

衣服を脱いで、陰茎(ペニス)の消毒をして、医師が自然な仕上がりになるための計画を立てたあとに麻酔をかけていきます。この麻酔は、ほぼ無痛の麻酔で、何段階かに分けて行います。

しっかり麻酔が効いた状態でその人の状態に合わせて手術が行われます。一本一本の血管を止血しながら丁寧に手術が行われるため出血もわずかで済みます。

包皮の切除が済んだら次に縫合針を使用し丁寧に縫合されます。

遠方から来られた方で通院が困難な人には、抜糸不要の溶解性の糸を使います。通院可能な人には極細ナイロン糸を使い、術後の経過をしっかりチェックした上で抜糸が行われます。なので、通院できるクリニックで包茎手術を受けた方が断然いいと思います。

縫合が終われば、抗生剤などを塗って包帯をします。当然のことですが、陰茎(ペニス)の先端に包帯は巻かれませんのでトイレの心配はありません。手術後は出血がひどくないか、異常がないか確認するために1〜2時間様子をみてから帰宅します。

溶解性の糸を使った手術であれば、もう通院の必要はありませんが、完治する時間が早いのは、抜糸が必要なナイロン糸を使った包茎手術の方です。そして、術後約1か月でセックスやオナニーもできるようになります。



包茎手術終了後の注意

できるだけ安静にし、抗生剤を3日〜1週間くらい服用します。抗生剤を服用すると、おなかが下ることが多く見受けられます。これは、抗生剤によって腸内細菌のバランスが崩れるのが原因で、抗生剤と一緒に抗生剤耐性の整腸剤なども一緒に処方してもらえば、下痢に悩むことも少なくなります。

包茎手術翌日以降は、術後の様子を診てもらうために定期的に受診します。手術後1ヶ月くらいは、自慰行為とセックスをしないようにします。ただし、病院によって包茎手術方法や流れは若干異なると思いますので、詳しいことは必ず医師に確認してください。